今日は大変お世話になった前職の上司のWさんと人形町の今半でランチ。渡米前に日本のトラディショナルな霜降り和牛をご馳走になりました。かなりおいしかったです。
Wさんは、私が前職の事業再生ファンドで関わった全案件でリードのMDだった方。ジュニアコンサルあがりで、PEとか事業再生とか全然よくわかっていなかった自分を辛抱強く使い続けてくれた恩人です。Wさんは日債銀でキャリアをスタートされ、途中KelloggでMBAを取得し、日債銀に戻られた後に、最近クライスラーのBuyoutでメディアをにぎわせたサーベラスの日本法人の常務になられて、投資家として日債銀をソフトバンク等と共同で買収(現在のあおぞら銀行です)。その後、私の前職の事業再生ファンドに転職され、そのファンドの解散後はある食品メーカーの特別顧問に就任され経営企画やM&Aなどに関わられています。地獄の番犬Cerberusが名称の由来?のサーベラスのイメージからは想像がつかないソフトな方です。
事業再生ファンドから食品メーカーに転職された際は、どのような理由で転職されたかとても興味深かったのですが、昨今のスティールパートナーズとブルドックの案件等を見ていると、激動の食品業界を予見され、次のキャリアとして選択されたのはさすがだなあと思います。今までは、ファンドとして会社に投資していたけれども、今度は自分というリソースをフルにその会社に投資しているという意味で、ある意味ファンドで仕事していたときと似ているよとおっしゃっていたのが印象的でした。
今日は渡米前ということで、自分のサマーインターンや卒業後のキャリアについて色々と相談にのってもらいました。まだ、若いのでネットワークを広げたり修行をする意味で、メジャーなファームで鍛えられるのもいいと思うし、一方で、もしやりたいことが明確になっているんだったらそれをやるべきだと思う、というアドバイスでした。あとはせっかくアメリカに行くんだから、もし金融系をやるんだったら、本場の投資家が、何を考えて、本当の生の現場でどういう判断を下しているのかを体験するべきだというアドバイスももらいました。サーベラス時代に、米国の投資委員会のメンバー等と接していて色々と目からウロコの体験があったそうです。
また、「一般的にファンドってのは、1代限りだから株式会社とかじゃなくてファンド(つまり投資組合など)なんだよ。だから、ファンドをやるんだったら最後は自分で立ち上げなきゃね。」と、含蓄のある言葉もいただきました。昨今、ブラックストーンやKKRは上場して、また違う形態に移りつつありますが、元来はファンドってそういうものなんだろーなと感じました。
そんななかWさんは、今は激変の食品業界にプレイヤーとして身を投じられています。自分もWさんみたいなかっこいいキャリアを歩みたいなとつくづく感じました。
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