日本に帰国してから1週間、家でのんびりしたり、来年頭の結婚式の準備をしたり、人に会いに行ったり、お世話になった留学予備校に行ったりなどしながらすごしています。
トラジで焼肉を食べたり、天下一品でラーメンを食べるなど久しぶりの日本食?も堪能しました。今年ももう終わってしまうので、Term1の他の科目についても書いておこうと思います。
FRC(Financial Reporting and Control)の授業は、来学期で退官のThomas Piper教授が担当でした。Piper教授はケースを100個くらい書いているHBSの看板教授の一人で、新生銀行社長のティエリー・ポルテさんも教え子だったというおじいちゃん教授です。夏のPre-MBAで習ったときは、この教授こんな年でポックリいったりしないかと心配な感じだったのですが、授業はエネルギッシュでまさにHBSという授業でした。自分がいるセクションHのSection Chair(クラスの担任)も兼ねているので、一緒にランチを食べたりすることもありました。最初の授業で発言したあとに、わざわざ「いい発言をしてくれてありがとう」と言いに来てくれる等とても学生に優しい教授でした。
FRCは前半が財務会計、後半が管理会計という風にモジュールが分かれています。財務会計は、仕訳から始まり、会計上の基本原則を学んだ上で財務会計上の様々な論点(リース会計、売上の計上基準、ストックオプションの費用処理等など)を授業で扱いました。管理会計のモジュールでは、Activity Based Costing等の費用の配賦方法から、内部統制といった経営管理の手法を学び、最後にWorldcomの粉飾決算のケースを扱いました。Worldcomのケースでは、人間の弱さがいかに不正につながっていくかをPiper教授が強調していたのが印象的でした。授業で使ったFraud Triangleはなるほど、と感心させられます。
そんなPiper教授も来学期で退官。来学期は授業を持たないので、今学期の授業が最後の授業となりました。最後の授業では、Piper教授に昨年教わったセクションの先輩方も参加して盛大に教授を送り出しました。最後にPiper教授から習うことができてほんとによかったです。下記はPiper教授が、ある授業で送ってくれたSuccessの定義に関する引用です。やさしいPiper教授らしいなと思いました。
*To laugh often and much; *
*To win the respect of intelligent people and the affection of children;*
*To earn the appreciation of honest critics and endure the betrayal of false friends;*
*To appreciate beauty, to find the best in others;*
*To leave the world a bit better, whether by a healthy child, a garden patch or a redeemed social condition;*
*To know even one life has breathed easier because you have lived.*
*This is to have succeeded.*
Ralph Waldo Emmerson
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